韓国MBC演技大賞5冠を獲得したことでも話題となったチャン・ギヨン主演ドラマ『ここに来て抱きしめて』。

この作品は2018年に放送されており、現在は日本でもDVD・ブルーレイや動画配信サービスで視聴することが可能です。

[voice icon=”http://koreandrama-nerd.com/wp-content/uploads/2020/01/eigaya.png” name=”” type=”l”]主演を務めたチャン・ギヨンは、この当時人気急上昇中の俳優だったため、実は放送する前の段階から世間の注目を集めていました。[/voice]

連続殺人犯を父に持つ少年、少年の父に両親を殺されてしまう少女の恋愛模様を描いたかなりヘビーな作品ですが、演技大賞5冠を受賞していることからも分かる通り、実績のある作品。

ここではこの『ここに来て抱きしめて』のあらすじやキャスト情報、ドラマの見どころについて詳しく掘り下げていきたいと思います。

実際面白い?『ここに来て抱きしめて』を視聴したリアルな感想

冒頭でもお伝えした通り、このドラマの設定は『連続殺人犯』を父に持つ少年と、その少年の父親に自分の両親を殺されてしまう少女の恋愛がリアルに描かれた作品。

視聴する前にあらすじをチェックしただけだと、ヘビーな展開でドロドロした展開を想像していましたが、実際の内容は、ロマンス作品として美しく完成度の高いストーリーというのが正直なところ。

[voice icon=”http://koreandrama-nerd.com/wp-content/uploads/2020/01/eigaya.png” name=”” type=”l”]殺人犯の息子という重すぎるものを背負っている少年ナムは、自分が将来的にどのように生きるべきなのかを葛藤し続け、結果的に警察官という『父親の因縁』となる立場になることを決意します。[/voice]

設定としては重すぎるものがありますが、少年ナムと少女ナグォンはお互い初恋同士。

その二人が殺人者の息子と被害者の娘の立場を背負いながらも『愛』を深めるために心の葛藤と戦い続けます。

作品全体としては、正直ヘビーな要素はかなり盛り込まれています。

ただ、最後まで完走すると、結果的に『視聴して良かった』そう感じる心の満足感がありました。

とりあえず『ハンカチ』を持たずして完走はできないことだけは先にお伝えしておきます。

韓国ドラマ『ここに来て抱きしめて』のあらすじを解説

【予告編】ここに来て抱きしめて

[aside type=”boader”]

あらすじ

韓国人として生きる人であれば誰もが名前を知っている凶悪殺人犯『ユン・ヒジェ』。

そんな男を父親に持つ息子ユン・ナムは、父親とは全く違い善良で賢明な少年。

そんなナムは、近くに引っ越して来た国民的女優の娘であるキル・ナグォンと出会い、そこで一目惚れをして恋に落ちる。

しかしそんなナムを偏愛する父ヒジェは、ナグォンの家族を目障りに感じたことがきっかけで、両親を殺害してしまう。

そしてナグォンも殺害しようとするが、すぐさまナムが警察に通報し、自ら父親を刑務所へと送ることになる。

凶悪殺人犯の息子

両親を凶悪殺人犯に殺害された少女

月日が経ち、ナムは『チェ・ドジン』の名前で生活をしながら警察官になり、ナグォンは『ハン・ジェイ』という名前で女優として活躍するようになる。

そしてトップ女優にまで上り詰めたナグォンだったが、とある日にストーカー事件が巻き起こる。

その後、警察に擁護を依頼したナグォンの元にやって来たのは、警察官となったナムだった。

[/aside]

この作品のポイントとなるのは、自分が恋をした相手が『自分の両親を殺害した凶悪殺人犯の息子』という点。

自分を愛してくれた身内を容赦無く殺害した人間と同じ血液が流れている男に恋をする。

[voice icon=”http://koreandrama-nerd.com/wp-content/uploads/2020/01/eigaya.png” name=”” type=”l”]もしあなたがこの状況になったら、一途に愛し続けることはできるでしょうか?[/voice]

殺人犯と殺人犯の息子は全くの別人。

しかし血縁関係があることは紛れも無い事実。

つまり『憎悪』の気持ちが生まれてもなんらおかしくはない立場。

普通であれば、絶対に結ばれることはないであろう二人のロマンスがリアルに描かれていることで、感情が大きく揺さぶられるシーンが詰まっています。

内心では分かっていても、自分の素直な感情がその人を好きだと感じている。

絶対にタブーとされる恋愛模様が、ドラマが進んでいく中で踏み込んではいけない領域まで入っていきます。

『ここに来て抱きしめて』の主なキャスト情報

相関図

チェ・ドジン ユン・ナム(幼少期)/チャン・ギヨン

[box class=”blue_box” title=”役柄”]

表面上は容姿端麗、性格は正義感に満ち溢れた男性。

見た感じでは一切苦労をせずに育ってきたような男性に見えるが、実際は父親が韓国では誰もが知っているサイコパスの連続殺人犯ユン・ヒジェを持ち、誰よりも苦しい幼少期を過ごしてきた。

自分の初恋の相手でもあるナグォンは、自分が殺人鬼の父親とは違う人間ということを唯一分からせてくれた存在であり、どうしても心から忘れることができずにいる。

[/box]

ハン・ジェイ(幼少期:キル・ナグォン)/チン・ギジュ

[box class=”blue_box” title=”役柄”]

自分の両親を殺人鬼に殺される辛い過去を乗り越え、幼い頃に憧れていた女優の道へと進み、そこでトップ女優として活躍している。

自分の母親はユン・ヒジェに殺害された国民的女優チ・へウォンだったが、その事実を隠してトップ女優まで辿り着いた。

ジェイ自身も初恋の相手がナムであり、その彼のことを忘れることができずにいる。

[/box]

ユン・ヒジェ / ホ・ジュノ

[box class=”blue_box” title=”役柄”]

サイコパスの連続殺人犯であり、ナムの父親。

常に刺激を求めており、衝動性が高く、他人への共感力が人よりも欠落している。

自分の正反対の性格であるナムを偏愛しており、それ原因で近所に引っ越してきたナグォンの家族の存在が気に入らなくなり、殺害し、刑務所に入ることになる。

[/box]

キル・ムウォン / ユン・ジョンフン

[box class=”blue_box” title=”役柄”]

ナグォンの義理の兄であり、カリスマ性のある検事。

しかし自分の妹のことになると『妹バカ』になってしまい、とにかく彼女のためなら何でもする兄。

実はナグォンとは血の繋がらない養子としての兄弟であるが、12歳の頃に両親を亡くした自分を受け入れてくれた夫妻の子供であるナグォンに感謝の心を持っている。

[/box]

ユン・ヒョンム / キム・ギョンナム

[box class=”blue_box” title=”役柄”]

ナムの義理の母の兄弟。

2歳の頃に自分の母親に捨てられて不良の道を歩む。

父親や義理の母、義理の妹が全てナムを可愛がることに対して愛情の欠乏を感じ、それが憎しみに変わって他人への暴力を繰り返している。

[/box]

このドラマの見どころ

 
 
 
 
 
この投稿をInstagramで見る
 
 
 
 
 
 
 
 
 

What do you think Na Moo and Nak Won are to each other? Ki Joo: It is fate. They were born to be together. ナムとナグォンは、お互いにどんな存在だと思いますか。 チン・ギジュ: そういう運命なんです。 一緒にいるために生まれてきた二人です。 I don’t know when we’ll get to see them in the same frame again, but I’m happy cinemart is still promoting this drama and releasing new photos. They are an absolutely adorable and lovable pair Cr. http://www.cinemart.co.jp/article/news/20190913002630.html #jangkiyong #jinkijoo #comeandhugme #진기주 #장기용 #이리와안아줘 #ここに来て抱きしめて #チャンギヨン #チンギジュ

h00ps1234(@h00ps1234)がシェアした投稿 –

『悪縁』とされる相手との恋

『自分の両親を殺した人間の息子を心の底から愛すことができますか?』

この質問を投げかけられた時、あなたなら何と答えるでしょうか?

ナムとナグォンは、どう考えても周りからすれば『悪縁』そのもの。

しかもナグォンは芸能界でも有名なトップ女優の立場。

[voice icon=”http://koreandrama-nerd.com/wp-content/uploads/2020/01/eigaya.png” name=”” type=”l”]そんな彼女に対して記者から容赦ない質問が飛び交うことになりますが、そこでナグォンは記者に対して悪縁ではなくむしろ出会えて良かったと伝えることになります。[/voice]

悪縁かどうかは周りが決めることではなく『当事者二人』が決めること。

自分が女優として活躍し続けることが、ナムの支えになることを理解していたナグォンの一つ一つの言葉がとにかく心に刺さります。

さすがwwwwwww

ここに来て抱きしめて分かります大好き!!!!

めっちゃ多いけどもうなんか上流社会や相続者たちでもう

— (@kr_act_284) May 27, 2020

殺人者の息子として生き続けてきたナム

自分自身は何もしていないのに、血縁関係にある父親が自分の大切な人の両親を殺した苦しみは、ナムにしか分かりません。

ナムは被害者に対して罪悪感の気持ちを常に持ち続け、遺族からの憎しみを受け止めながら自分の生きる道を見失わず、結果的に警察官として生きる道を選びます。

そして心の支えとして『ナグォンは自分が守り抜く』そう固く決心していたため、自分を見失わずに生き続けることができたのです。

[voice icon=”http://koreandrama-nerd.com/wp-content/uploads/2020/01/eigaya.png” name=”” type=”l”]殺人犯の息子という立場は『悪』として扱われますが、それ以上に『苦しみ』を背負う立場であることを誰よりも理解していたナグォンは、ナムをただただ抱きしめることになるのです。[/voice]

両親を殺されたナグォンの葛藤も辛いものがありますが、ナム自身も苦しみに耐え、自分の生きる道を見失わずに一人の女性を守り抜くことを心に決め、生き続ける決意をしました。

” ここに来て抱きしめて “

ロミオとジュリエットみたいで切ないけどこんなに面白いと思わなかった
主役のチャンギヨンかっこいいし、子役のナムダルムもかっこいいし絶対泣くけど、絶対見て欲しい pic.twitter.com/KX8VJE6nBb

— 아미 (@s_f2_p9_m_2517) October 11, 2019

スポンサーリンク